FC 350 2017
Power and control

FC 350は、エンジンとシャシー構造の多くを小さなFC 250と共有していますが、最高出力は58馬力を発生。FC 350は、450に匹敵するパワーウェイトレシオを実現する一方で、250の軽さと、俊敏なハンドリングを引き継いでいます。これは、ローンチコントロール、切り替え可能なエンジンマップ、そしてトラクションコントロールを特徴とする最先端の電子機器パッケージと組み合わされ、適応性の広い高性能なパッケージとなっています。

特徴と利点

エンジン
350 ccのDOHCエンジンはわずか27.2 kgで、58馬力の最高出力を発揮します。エンジンは、性能、重量、マスの集中化をキーポイントとして設計されました。結果として、すべてのシャフトは運動マスを理想的な重心位置に集めるよう配置され、すべての部品は重量増を最小限に抑えながら最高の性能を発揮するために設計されています。
シリンダーヘッド
FC 350は、洗練されたカムシャフトとダイヤモンド・ライク・カーボンコーティングされたロッカーアームを持つ、DOHCデザインを特徴とします。これらのコンポーネントは、摩擦を大幅に減少させ、全体的な性能を向上させます。大径チタニウム製バルブ(インテーク36.3 mm、エグゾースト29.1 mm)が設計に加えられ、上限の13,400 rpmまでエンジンがスムーズに回転することを可能にします。
シリンダーとピストン
88 mmボアのシリンダーは、大径で軽量なCP製鍛造ブリッジボックスタイプピストンが特徴です。結果として、比較的低い運動マスが、優れたパワー、高回転性能、非常に広いパワーバンドを実現しています。圧縮比は14:1です。
クランクシャフト
完璧にバランスの取れたクランクシャフトは、高出力、高回転型FC 350エンジンの心臓部です。プレーンビッグエンドベアリングと圧入された2つのベアリングシェルは、最高の信頼性と耐久性実現。100時間というメンテナンス間隔を保証しています。
機能的なボディワーク
伝統的なHusqvarnaのブルーとイエローをアクセントとした、モダンで機能的なボディーワークは、単純化されてなおスタイリッシュなスウェーデンデザインです。高いレベルの快適性とコントロール性を提供するように人間工学が調整され、ライダーが長時間、最高な能力を発揮できるようになりました。ハイグリップシートカバーは、急加速時や滑りやすいコンディション下でライダーのポジションを保ちます。
軽量フレーム
オフロードにおける最先端のスチールフレームを設計して来た長い経験を基に、研究開発エンジニアはハンドリング、人間工学、パッケージングに役立つようにすべての構造的要素を再検討した、クロムモリブデン鋼フレームを設計しました。慎重に計算されたねじれと縦方向のたわみにより、フレームは、シャープなハンドリングと卓越した快適性を提供するためにサスペンションと調和して機能します。軽量でコンパクトなエンジンデザインにマッチしたこれらの特性は、卓越したハンドリング精度を提供すると同時に、衝撃吸収性とフィーリングを向上させました。
カーボンファイバー製サブフレーム
カーボンファイバーの使用は、重量を軽減し、重量配分を改善し、正確なハンドリングのために重量を重心に近づけることを促進します。全体で1.4 kgの軽量化のために、素材構成の30 %がカーボンファイバーで、3ピース構造全体は驚くほど軽く、同時に極めて強靭です。さらに、最適なハンドリングとライダー人間工学のために、コンポーネントの詳細な剛性が計算されました。
スイングアーム
中空鋳造アルミニウム製スイングアームは、最適な剛性と信頼性を提供するために設計されました。Husqvarna Motorcycleのエンジニアによる側面の機械加工は、品質と優れた技巧のもうひとつの注目点です。
新しいマップセレクトスイッチ
FC 350は、新しいハンドルバーマップセレクトスイッチが特徴です。容易な操作のために最適化された、新しいマップセレクトスイッチにより、2つのエンジンマップを切り替え、ローンチコントロールを作動させ、新しいトラクションコントロール機能を起動させます。トラクションコントロールは、ライダーからのスロットル入力とエンジン回転数の上昇割合を分析することで作動します。回転数があまりに早く上昇する場合は、EMS(エンジンマネジメントシステム)はグリップロスを記録し、最大のトラクションを確保するためにリアホイールへの出力量を減らします。
エンジンマネジメントシステム
Keihin製EMS(エンジンマネジメントシステム)は、小さく軽く、データ処理スピードを速くするために特別に設計されました。完璧な発進を実現するローンチコントロール、選択可能なエンジンマップ、そしてトラクションコントロールが装備されています。さらに、ギアセンサーにより、エンジンマネジメントシステムは、ギアごとに専用の出力特性を選択します。
44 mmスロットルボディ
FC 350は44 mm Keihin製スロットルボディが特徴です。インジェクターは燃料室への最も効果的な燃料の流れを保証するために配置され、最適なスロットルレスポンスを保証する努力により、スロットルケーブルはスロットルリンケージなしで直接取り付けられ、より俊敏なスロットルレスポンスとフィーリングを実現しています。
セルスターターとリチウムイオンバッテリー
容易な始動性というメリットともに、標準装備のセルスターターシステムは、従来のバッテリーより1 kg軽い、コンパクトなリチウムイオンバッテリーと組み合わされました。
冷却システム
ラジエターは、高強度アルミニウムを使用してWP Performance Systemsにより専門的に製造されました。CFD(コンピューター流体力学)が、ラジエターに空気をより効果的に流すために使用され、いかなる状況でも最適な冷却を行ないます。冷却システムは、フレームに冷却水を通し、熱分散性を高めて追加ホースの必要性を排除することでも賢明です。さらに、ラジエタープロテクターは、飛来物に対する保護性を発揮するだけでなく、ブレースとしても機能し、ラジエター周辺の衝撃エネルギーをフレームに伝え、損傷のリスクを減少させます。
工具不要なエアボックスデザイン
エアボックスは、空気の淀みを防ぎ、最大限の気流の確保を目的として、吸入ダクトを正確に配置するよう設計されています。エアフィルターは、左サイドパネルを外すことにより、工具なしで容易にアクセスできます。Twin Air製フィルターおよび、安全かつ確実にフィルターを取り付けるための、シンプルでミスを起こし難いマウントシステムを特徴とするフィルターケージデザインにより、容易なメンテナンス性が約束されています。
セルフクリーニングフットレスト
FC 350のフレームは、深いわだちやぬかるんだ地形で堆積する泥づまりを防ぐ、革新的なセルフクリーニングフットレストマウントが特徴です。結果として、フットレストは元の位置にハネ戻り、完璧なコントロールを保証します。
Magura製油圧式クラッチ
高品質なドイツ・Magura製クラッチシステムは摩耗までも保証し、どのような状況でもほぼメンテナンスフリーな動作と完璧な調整を実現します。これは、温度の高い低いや長い使用時間に関わらず、クラッチの圧着点と機能が変化しないよう、遊びが一定に補正されることを意味します。

諸元表

エンジン

  • デザイン 単気筒、4ストロークエンジン
  • 排気量 349.7 cm³
  • ボア 88 mm
  • スターター セルスターター
  • トランスミッション 5速
  • プライマリードライブ 24:73
  • セカンダリーギアレシオ 14:50
  • クラッチ 湿式、多板クラッチ、Magura製油圧式
  • EMS Keihin製 EMS

シャシー

  • フレームデザイン 25CrMo4 スチール製セントラルチューブフレーム
  • フロントサスペンション WP-USD, AER 48, Ø 48 mm
  • リアサスペンション WP製 リンク式モノショック
  • サスペンションストローク (フロント) 310 mm
  • サスペンションストローク (リア) 300 mm
  • フロントブレーキ Brembo製 2ピストンフローティングキャリパー、ブレーキディスク
  • リアブレーキ Brembo製 1ピストンフローティングキャリパー、ブレーキディスク
  • リアブレーキディスク径 220 mm
  • チェーン 5/8 x 1/4
  • キャスター角 63.9 °
  • ホイールベース 1485 ± 10 mm
  • 最低地上高 370 mm
  • シート高 960 mm
  • 燃料タンク容量 (約) 7 l
  • Weight without fuel 100.4 kg