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    受け継がれ、走り続けるレガシー:Husqvarnaの物語

    あるブランドはマシンをつくる。そしてあるブランドは、それ以上の価値を創り出す。

    Husqvarnaは100年以上にわたり、イノベーションと冒険心、そして世代を超えてライダーをつなぐモーターサイクルへの情熱に突き動かされ、走り続けてきました。

    スウェーデンで生まれた初期の一台から、現代の最先端モデルに至るまで、その歩みは単なるエンジニアリングの歴史ではありません。

    それは、二輪とともに生きる人々や場所、そして記憶が織りなす物語です。

    それぞれの時代がブランドに軌跡を刻み、すべてのモーターサイクルが探求の精神をより遠くへと運び、そして一人ひとりのライダーが、この物語に新たな章を書き加えてきました。

    これが、Husqvarnaの進化。
    その歩みを形づくってきた象徴的な時代を、ここから辿っていきましょう。

    Living Legacy – The evolution of Husqvarna. What began as a motorised bicycle in 1903 has grown into over 100 years of pioneering motorcycle evolution. Pictures: Husqvarna Mobility

    Living Legacy – The evolution of Husqvarna. What began as a motorised bicycle in 1903 has grown into over 100 years of pioneering motorcycle evolution. Pictures: Husqvarna Mobility

    1903年、スウェーデン – 旅のはじまり

    この物語は1903年、スウェーデンで幕を開けます。この年、Husqvarnaはモーターサイクルの世界へと足を踏み入れ、小型の動力付き自転車「Motor-Velocipede」を開発しました。

    225ccの単気筒FNエンジンを搭載し、出力はわずか1馬力強。最高速度は約50km/h、航続距離はおよそ150kmに達しました。レザーベルトドライブによるシンプルな構造と扱いやすさを備えたこのマシンは、少量生産ながら、Husqvarnaのモーターサイクルの原点を築いた一台となりました。

    1930年代初頭には、同社初の本格的なモーターサイクル「120 SV」を発表します。

    モーターサイクルという文化が確立されつつあった時代において、こうしたVツインモデルは自由と可能性を象徴する存在でした。この先駆的なモデルはレースにおいても高い競争力を発揮し、スウェーデン・グランプリをはじめとする主要レースで数々の勝利を収めました。

    シンプルでありながら大胆なスピリットを宿したこれら初期のモデルは、その後に続くすべての礎となりました。より遠くへ、より深くへ。未知を求めて走るライダーのために生まれたのです。

    探求心、革新、情熱。
    その思想こそが、HusqvarnaのDNAとなっていきました。

    Husqvarnaは1903年、モーター付き自転車「Motor-Velocipede」を開発し、モーターサイクルの世界へと足を踏み入れました。 写真:Husqvarna Mobility

    1950年代半ば – 新たな基準を打ち立てた一台

    その約20年後、Husqvarnaはすべてを変える一台を生み出しました。

    1950年代半ばに登場した「Silverpilen」は、当時の軽量モーターサイクルの常識を塗り替える存在となりました。

    特徴的なアルミニウム仕上げから“Silver Arrow(シルバーアロー)”の愛称で知られ、シンプルさと高い性能を追求して設計されたこのモデルは、わずか75kgという軽さを実現しました。

    175ccエンジンを搭載し、軽快な加速と卓越した機動性を発揮。その走りは世界中のライダーを魅了し、後にモトクロス世界チャンピオンとなるトルステン・ハルマンやロルフ・ティブリンをはじめ、多くのライダーの心を掴みました。

    Husqvarnaのオフロードレース黎明期における、元モトクロス世界チャンピオン、トルステン・ハルマン 写真:Husqvarna Mobility

    アイコニックなモデル「Silverpilen」は、パフォーマンスにおいて新たな基準を打ち立てた。1950年代半ばに登場し、当時を代表する軽量モーターサイクルのひとつとなった。 写真:Husqvarna Mobility

    軽量で俊敏、そして時代を先取りした存在であった「Silverpilen」は、オフロード性能と日常での扱いやすさの両面において、新たな基準を打ち立てました。

    ミニマルな構造と際立った個性を備えたこの一台は、アマチュアからプロフェッショナルまで幅広いライダーに支持され、Husqvarnaをオフロードライディングと競技の分野における中心的存在へと押し上げました。

    そして間違いなく、この象徴的なマシンは、その後何十年にもわたるオフロードレースでの成功への道を切り拓いたのです。

    1971年 – 砂漠を制し、レースを再定義する

    1970年代に入る頃には、Husqvarnaはすでにオフロードレースにおいて確かな存在感を確立していました。

    世界各地の過酷な砂漠を舞台に、伝説的な「Husqvarna 400 Cross」は、その実力を余すことなく示します。1960年代後半に登場し、瞬く間に世界的な評価を獲得したこの軽量2ストロークマシンは、力強く応答性に優れたパワーと卓越したハンドリングを融合。モトクロスからデザートレースまで、あらゆるシーンで高い競争力を発揮しました。

    やがてこの一台は時代を象徴する存在となり、国際的なレースシーンにおけるHusqvarnaの影響力を大きく押し広げていきます。

    砂煙舞うトレイルから容赦のない地形まで、ライダーたちは常に限界へ挑み続けました。特にアメリカでの過酷なレースにおける成功は、耐久性、パフォーマンス、そして革新性に対するHusqvarnaの評価を揺るぎないものとし、オフロード競技におけるその地位を確立していきました。

    その実力を裏付けるように、ベンクト・アベリは500ccクラスのモトクロス世界選手権で2年連続チャンピオンを獲得。また1971年には、マルコム・スミスとグンナー・ ニルソンがBaja 1000(バハ 1000)で勝利を収めています。

    そしてレースシーンの外でも、その存在は広がりました。スティーブ・マックイーンが伝説的な映画『On Any Sunday』でHusqvarna 400 Crossを駆ったことで、このマシンは一気に注目を集めます。

    レースはもはや単なる試験の場ではありませんでした。
    ブランドのアイデンティティそのものとなっていったのです。

    Husqvarna 400 Crossの実力を示すかのように、ベンクト・アベリは500ccクラスのモトクロス世界選手権で2年連続チャンピオンを獲得。また1971年には、マルコム・スミスとグンナー・ニルソンがBaja 1000で勝利を収めました。 写真:Husqvarna Mobility, SKREIN FILMS

    1980年代初頭、XC 500をはじめとするHusqvarnaのマシンは、伝説的なBaja 1000を含む、オフロードレース屈指の過酷な耐久レースへと挑んだ。 写真:Husqvarna Mobility, SKREIN FILMS

    1980年代初頭、Baja 1000 – 過酷なレースのために生まれたマシン

    Baja 1000ほど、ライダーとマシンの両方が試されるレースはありません。

    1980年代初頭、「XC 500」をはじめとするHusqvarnaのモーターサイクルは、オフロードレース屈指の過酷な耐久イベントへと挑みました。果てしなく続く砂漠、極限の暑さ、そして容赦のないコンディションの中で、ライダーとマシンは幾百キロにも及ぶレースで限界まで試されます。

    こうしたレースは、Husqvarnaのモーターサイクルが本来備えてきた資質、耐久性、パフォーマンス、そして過酷な環境で発揮される強さを改めて示す舞台となりました。

    その真価は、こうした極限の舞台でこそ発揮され、Husqvarnaの名をオフロードの世界に確固たるものとして刻んでいったのです。

    1980年代のCR 420 AEは、飛躍的な進化を象徴する一台。軽量設計と精密なハンドリングを融合させたパワフルな2ストロークマシンで、エンデューロやクロスカントリーで真価を発揮した。 写真:SKREIN FILMS

    1985年 – オフロードライディングの未来を切り拓く進化

    モーターサイクリングが進化を続ける中で、Husqvarnaもまた歩みを止めることはありませんでした。

    1980年代に登場した「CR 420 AE」は、その歩みをさらに前へと進める一台となります。パワフルな2ストロークのエンデューロ/クロスカントリーマシンとして、軽量設計と精密なハンドリングを高い次元で融合し、パフォーマンスを追求し続けるHusqvarnaの姿勢を体現していました。

    オフロードレースが激化していく時代に開発されたこのモデルは、4速オートマチックトランスミッションとロングトラベルサスペンションを備え、トップレベルで戦うライダーのために磨き上げられた一台でした。

    やがてその魅力は大陸を越えて広がり、サーキットで競うライダーから、より遠くの未知へと向かうライダーまで、多くの人々がHusqvarnaのマシンに魅了されていきます。

    プロライダーから熱心な愛好家まで、パフォーマンス、信頼性、そして唯一無二のライディング体験によって、ブランドは世界的な存在感をさらに高めていきました。

    2013年 – 物語は続く:拠点移転、飛躍的成長、レースでの成功

    2013年、Husqvarnaはモーターサイクル部門をオーストリア・マッティヒョーフェンへ移し、新たな時代へと歩み出しました。

    この転換は、持続的な成長と記録的な販売実績、そして革新へのさらなる注力によって特徴づけられる、ブランド史上最も成功した章の幕開けとなります。そこには、世界水準の生産・研究開発体制が確かな原動力としてありました。

    同時に、Husqvarnaは明確な意志をもってストリートへと回帰します。701 Supermotoや701 Enduroの登場に続き、Vitpilen、Svartpilen、さらにNorden 901へと展開を広げることで、新たな挑戦が始まりました。

    これらのマシンは、独創的なデザインと先進的なエンジニアリングを融合し、オンロードとオフロードの双方で、ライダーに新しい体験をもたらしていきます。

    SvartpilenやVitpilen、701 Supermoto、701 Enduro、そしてNordenシリーズに至るまで、独創的なデザインと先進的なエンジニアリングが、Husqvarnaのストリートモデルを形づくっている。 写真:Emanuel Tschann, Rudi Schedl

    2024年、ケイ・デ・ウルフがMX2世界チャンピオンに輝いた 写真:Fullspectrum Media

    同時に、Husqvarnaのレースにおける成功は、ブランドのアイデンティティを形づくる重要な要素であり続けています。

    100を超える世界タイトルという実績に加え、スーパーエンデューロでのビリー・ボルトや、MX2におけるケイ・デ・ウルフといった近年の活躍は、トップレベルで戦い続けるその実力を物語っています。

    MXGP、ハードエンデューロ、AMAスーパークロス、プロモトクロスといった多様なカテゴリーにおいても、Husqvarnaは常に第一線を走り続けています。その姿は、パフォーマンスを追求し続ける意志が、今なお揺るぎないものであることを証明しています。

    現在 – 広がり続けるグローバルなライダーコミュニティ 

    時代は進み、Husqvarnaの物語は今なお進化を続けています。

    Norden 901 Expeditionのような現代のマシンは、その進化の次なるステップを体現しています。長距離の冒険を想定して設計されたこのモデルは、ライダー中心のエルゴノミクス、先進的な電子制御、そしてプレミアムなWPサスペンションを融合し、あらゆる路面で高い快適性と安心感をもたらします。

    こうした先進的な思想は、SvartpilenやVitpilenのラインアップにも息づいています。ミニマルなデザインと最先端のパフォーマンスが融合し、都市のストリートからワインディングロードに至るまで、あらゆるシーンで新しいライディング体験を提供します。

    一方で、モトクロスやエンデューロモデルは、俊敏性と精度を徹底的に追求した競技仕様のマシンとして進化を続けています。軽快なハンドリング、瞬時に立ち上がるパワー、そしてレースで実証されたコンポーネントにより、過酷なオフロードコンディションで圧倒的なパフォーマンスを発揮します。

    こうしたすべてのモデルには、高い性能とライダーを惹きつける独自の体験が息づいています。その根底にあるのは、100年以上にわたる革新の系譜によって支えられています。

    しかし、この物語の主役はマシンではありません。

    ライダーです。

    世界中で、Husqvarnaは国や文化、バックグラウンドを越えて人々を結びつけています。勝利を目指すレーサーも、新たな地平を求める探求者も、一人ひとりのライダーがブランドのレガシーに新たな価値を加え、この物語をこれからも紡ぎ続けていくのです。

    Husqvarnaのファクトリーライダー、ケイ・デ・ウルフとリアム・エバーツ。2027年型FC 450とTC 125を駆り、ラップタイムを追求しながらトラックでの走行を楽しみ、オフロードコミュニティにインスピレーションを与えている。写真:Bavo Swijgers

    その先へ – 未来を切り拓くために

    伝統に根ざしながらも、Husqvarnaは常に進化を続けています。

    そしてそれは、マシンとともに走る無数のライダーたちも同じです。走る一キロごとに、ブランドのレガシーはより強く刻まれていきます。

    新たな世代のモーターサイクルが限界を押し広げ、一人ひとりのライダーが、それぞれのかたちで未来を描いていく。

    Husqvarnaの物語は、いまもなお書き続けられています。

    そして進化を続ける中で、ひとつだけ確かなことがあります。
    最大の成果は過去ではなく、その先にあるということ。

    その進化の一部に、あなたも。全ラインアップをご覧いただき、最寄りのディーラーで、ぜひご試乗ください。